発注番号とは:注文を社内の番号と結びつける入力欄
Amazonビジネスの発注番号とは、注文確定時に入力する番号で、注文を追跡・参照しやすくするためのものです。会社の購買でいう「PO番号」(発注書の管理番号)にあたります。
入力する番号は、社内の稟議番号や案件番号など、自社で決めたもので構いません。何を入れるかは、会社ごとに決める運用の話です。
発注番号を入れておくと、あとから「この注文はどの案件の分か」を見つけやすくなります。経理が請求書や領収書と突き合わせるときにも、手がかりになります。
入力を必須にするか任意にするかは、管理者が設定できます。
この記事では、次の流れで整理します。
- 発注番号がどこに表示されるか
- 配送ラベルに載せる設定の手順
- 請求書払いの場合の扱い
- 購買データでの集計方法
内容は、公式ヘルプに書かれている範囲に限っています。画面の表示や仕様は変わることがあるため、実際の設定時は最新のヘルプも確認してください。
発注番号が表示される場所と、載らないケース
発注番号は、注文の画面だけでなく、納品書や分析データなど複数の場所に出てきます。ただし、配送方法や支払い方法によっては載らない場合があります。
下の表は、公式ヘルプの記載を整理したものです(2026-10-12時点で確認)。
| 場面 | 発注番号の扱い |
|---|---|
| Amazonが発送する商品 | 配送ラベルと納品書に記載される |
| 出品者が発送する商品 | 配送ラベルに載らないことがある。その場合は仮想納品書に記載される |
| コンビニ受取(CVSピッキング) | ラベルには載らない |
| 代金引換 | ラベルには載らない |
| 購買分析レポート | 発注番号が表示される |
| 請求書払いの請求書 | カスタム注文フィールドとして追加でき、PDFに含まれる |
荷物の外側に番号を出したい運用では、この違いが大事です。受け取る担当者が荷物を見て案件を判断する会社なら、ラベルに載らない配送方法が混ざると運用が崩れます。
その場合は、納品書や仮想納品書で確認するルールにしておくと混乱しにくくなります。受取方法を限定する方法もあります。
配送ラベルに発注番号を載せる設定手順
配送ラベルに発注番号を載せるには、ビジネスアカウントの設定でラベルの表示を有効にします。公式ヘルプの手順は次のとおりです。
- ビジネスアカウントの設定を開きます。
- 「支払い方法と配送先住所の設定」を開きます。
- 注文情報の中にある「発注番号ラベル」を有効にします。
- 変更を保存します。
- 以降の注文時に、発注番号を入力します。
[要実演スクショ: 「発注番号ラベル」の設定画面]
設定したあとに入力しなければ、載せる番号がありません。注文のたびに入力する運用か、管理者が必須にして入力漏れを防ぐ運用かを、先に決めておくと安心です。
設定を変更しても、すでに確定した注文のラベルが変わるとは公式ヘルプに書かれていません。そのため、設定は最初の注文の前に済ませておくのが無難です。
なお、前の章の表のとおり、CVSピッキングや代金引換の注文ではラベルに載りません。設定が正しくてもラベルに出ない場合は、まず配送方法と支払い方法を疑ってください。
請求書払いでの発注番号:カスタム注文フィールド
請求書払いを使う場合は、請求書に発注番号などの項目を追加できます。公式ヘルプでは「カスタム注文フィールド」と呼ばれています。
この項目は、注文確定画面で入力する欄にできます。入力を必須にするか任意にするかも選べます。入力した内容は、PDFの請求書に含まれます。
経理の側から見ると、請求書の中に社内の管理番号が入っているため、照合の手間を減らしやすくなります。発注番号以外にも項目を追加できるので、部署名や案件名を載せたい会社にも向いています。
ただし、どの項目をどう並べるかなど、公式ヘルプに書かれていない細かな点は、この記事では扱いません。設定画面で実際に確認してください。
請求書払いの利用条件や手続きは、会社の状況によって異なります。ここでは「使える場合は、発注番号を請求書に載せられる」という点だけを押さえてください。
出典:Amazonビジネス ヘルプ(請求書払いのカスタム注文フィールド)
購買データで発注番号を集計する
発注番号は、あとからまとめて確認することもできます。ビジネス分析(購買データ)の属性に発注番号(PO)が含まれ、CSVで出力できます。購買分析レポートにも表示されます。
集計の流れは、たとえば次のようになります。
- 購買データをCSVで出力します。
- 発注番号の列で並べ替えるか、絞り込みます。
- 案件ごと、部署ごとなど、社内の区分で集計します。
- 会計ソフトや社内の管理表と照らし合わせます。
この方法が役に立つのは、入力が揃っているときだけです。番号が空欄の注文が多いと、集計の穴が増えます。
そのため、集計まで考えるなら、発注番号を必須にする設定が候補になります。入力のルール(桁数や書き方)を社内で決めておくと、並べ替えや絞り込みもしやすくなります。
あなたの場合はどうする?状況別の考え方
発注番号をどう運用するかは、会社や事業の形で変わります。次の分岐を目安にしてください。
- ひとりで事業をしている個人事業主・ひとり社長の場合: 管理する相手が自分だけなら、任意で十分なことが多いでしょう。案件名や取引先名を入れておくと、確定申告や帳簿づけのときに探しやすくなります。
- 従業員が複数いて、購入者が分かれる場合: 管理者が必須に設定すると、入力漏れを防げます。購入者が増えるほど、このルールの効果が出ます。
- 荷物を見て部署や案件を振り分ける場合: 配送ラベルの設定を有効にします。CVSピッキングや代金引換、出品者発送の商品はラベルに載らないことがある点に注意してください。
- 請求書払いを使う場合: 請求書のカスタム注文フィールドに発注番号を追加し、経理との照合に使います。
- 月に数十〜数百件を発送するネットショップ運営者の場合: 仕入れや梱包資材の購入に使うなら、案件の代わりに「仕入れ区分」などの番号を決めておくと、購買データの集計で役立ちます。
個人用アカウントとの違いや、見積書の発行については、次の関連記事も参考にしてください。
運用を始める前に決めておきたいこと
最後に、導入前に社内で決めておくと迷いにくい項目を挙げます。
- 発注番号に何を入れるか(稟議番号、案件番号、部署コードなど)
- 必須にするか、任意にするか
- 配送ラベルに載せる必要があるか
- 請求書払いで、請求書にも載せるか
- 購買データのCSVを、誰がいつ確認するか
この5つが決まっていれば、設定作業そのものは短い時間で終わります。決まっていないと、番号の書き方がばらつき、あとから集計しにくくなります。
とくに、書き方のルールは小さな会社でも決めておく価値があります。たとえば、全角と半角が混ざっていたり、ハイフンの有無が揃っていなかったりすると、並べ替えや絞り込みで同じ番号として扱えません。
まずは管理者の設定を確認し、少数の注文で試してから、全員の運用に広げてください。納品書やラベルに実際にどう載るかを見たうえで、ルールを調整すると失敗が少なくなります。
公式ヘルプの内容は更新されることがあります。設定前に、各出典の最新の記載も見ておきましょう。