結論:ファクタリングの即日は「最短の表記」。条件を揃えて見る
「最短即日」「最短○時間」は、各社の公式が書く“最短”の表記です。実際の入金時刻は、受付時間・書類の揃い具合・審査の状況で変わります。
各社の公式も「余裕を持った申込み」を案内し、審査状況によっては希望に添えない場合があると書いています。今日・明日中の入金が必要でも、まず受付時間と書類を確認してください。
選ぶときは、次の6点を揃えて見ます。順位はつけません。
- 対象(法人/個人事業主)
- 買取額の範囲
- 手数料の表記
- 2社間か3社間か
- 必要書類
- 会社概要の確認のしやすさ
ファクタリングとは、売掛金(まだ入金されていない請求書の代金)を会社に売って、早めに現金化する仕組みです。基本はファクタリングとは何か(仕組み・手数料・審査)で説明しています。
「最短即日」は何で決まるか:受付時間・書類・審査状況
入金の早さを左右するのは、大きく3つです。1つずつ、各社の公式の表記で確認します(確認日:2026年10月17日)。
1. 受付時間
営業時間外の申込みは、翌営業日の扱いになることがあります。
- 株式会社No.1:平日9:00〜19:00(土日祝休)
- アクセルファクター:平日10:00〜18:30
- QuQuMo online:電話受付は平日9:00〜19:00
- ペイトナー:「営業時間外の申請は、翌営業日の入金」と表記
- ラボル:「審査の実施は24時間365日行っているものではございません」と表記
夕方以降や休日の申込みは、当日の入金が難しくなる可能性があります。
2. 書類が揃っているか
各社の公式は、書類が揃っていることを前提に最短時間を書いています。
- QuQuMo online:「最短で申込から入金まで2時間です。ただし、必要書類がそろっている前提となります。」
- 株式会社No.1:「最短即日での契約が可能ですが、事業主様のご理解及び必要書類などが全て揃っている事が前提」
- アクセルファクター:「営業時間内かつご提出書類が揃っていれば、最短1時間で審査結果がでます。」
3. 審査の状況
ラボルは「審査状況や申込時間帯によりご希望に添えない場合があります」と表記しています。アクセルファクターも、審査の混雑状況や会社の状況で時間が前後すると書いています。
株式会社No.1のFAQは「必ずというわけではありませんが即日資金調達は可能です」という書き方です。
ファクタリング必要書類:各社の表記を表で確認
必要書類は会社ごとに表記が違います。以下は公式の表記をまとめたものです(2026年10月17日確認)。
| 会社 | 公式に書かれている必要書類 |
|---|---|
| QuQuMo online | 入出金明細(直近3ヶ月分)、請求書、代表者の本人確認書類。個人事業主は開業届または青色・白色の確定申告書一式と健康保険証 |
| 株式会社No.1 | 審査:通帳コピー、請求書、発注書、納品書。最終確認:直近の取引入金が確認できる書類、決算書直近二期分、成因資料、取引先企業との基本契約書(お持ちでない場合は相談) |
| ラボル | 本人確認書類、請求書、取引を示すエビデンス(取引先とのメール等) |
| ビートレーディング | 「審査資料は2点のみ」と表記 |
| ペイトナー | 支払期日が確定している請求書、口座入出金明細、初回のみ顔写真付き身分証。追加書類をお願いすることがある |
| アクセルファクター | 売掛金額が確認できる書類、通帳3か月分の写し、身分証明書。利用金額によっては決算書 |
各社の記載を見ると、請求書、通帳・入出金明細、本人確認書類は、複数社に共通して挙がる項目です。ただし、会社によって求める範囲が違います。
申込前に、請求書の支払期日と金額が確定しているか、通帳が3ヶ月分すぐ出せるかを確認しておくと、手続きが止まりにくくなります。
ファクタリング6社の比較表:公式の表記を並べる
以下の各セルは公式の表記であり、この記事が内容を保証するものではありません。最新の条件は各公式でご確認ください(確認日:2026年10月17日)。
| 項目 | QuQuMo online | 株式会社No.1 | ラボル |
|---|---|---|---|
| 最短入金の表記 | 最短2時間(申込から入金まで) | 最短即日 | 審査状況によっては最短30分 |
| 対象 | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 | フリーランス・個人事業主向け |
| 手数料の表記 | 率の表記は公式トップで確認できず(見積りで提示) | 0.5%〜15%(2社間0.5〜15%、3社間0.5〜5%)。手数料以外の費用なし | 一律買取額の10%。他の費用なし |
| 買取額の範囲 | 金額上限なし | 50万円〜3億円 | 1万円〜 |
| 2社間・3社間 | 2社間 | 2社間・3社間 | 2社間 |
| オンライン完結 | 申込から契約までオンライン(電話ヒアリングの場合あり) | 電話・メール・FAX・オンライン。最終確認は来社または訪問と表記 | オンラインで申請・本人確認 |
| 運営会社情報 | 株式会社アクティブサポート(東京都豊島区)。OFA認定事業者と表記 | 設立2016年1月7日、資本金8,000万円、東京本社(豊島区) | 株式会社ラボル(株式会社セレスの子会社と表記) |
| 項目 | ビートレーディング | ペイトナー | アクセルファクター |
|---|---|---|---|
| 最短入金の表記 | 1万円〜300万円の窓口:最短1時間以内。300万円以上:最短即日〜3日ほど | 審査後、最短即日 | 書類送付から最短2時間以内 |
| 対象 | 法人・個人事業主・フリーランス | 個人事業主・一人法人向け | 個人事業主から中小企業 |
| 手数料の表記 | 率の表記は公式トップで確認できず | 一律10%のみ | 利用額別の表あり(例:100万円未満・2社間 4.5%〜12.0%)。手数料以外の費用は不要と表記 |
| 買取額の範囲 | 1万円〜300万円、300万円〜30億円の窓口 | 1万円〜。上限は公式トップで確認できず | 公式トップで確認できず |
| 2社間・3社間 | 公式トップで確認できず | 公式は「請求書の先払い」と表記。契約の形は公式トップで確認できず | 2社間・3社間の両方 |
| オンライン完結 | クラウドサインでオンライン契約 | スマホで申請完了、面談不要 | オンライン完結 |
| 運営会社情報 | 株式会社ビートレーディング、設立2012年4月、東京本社(港区) | フッターに運営会社ページあり | 株式会社アクセルファクター、設立平成30年10月 |
アクセルファクターは、ページによって手数料の目安の表記が異なります。実額は見積りで確認してください。
費用の見方:手数料率より「手取り」で比べる
手取りは「請求額−手数料」で決まります。手数料率だけでなく、手数料以外の費用があるかも確認します。
各社の表記は、一律(ラボル・ペイトナー)、範囲(株式会社No.1)、金額帯別(アクセルファクター)と形式が違います。そのため、率の大小ではなく、自分の請求額での手取りで比べるのが実務的です。
例(架空の数字):請求額100万円に手数料10%なら、手数料は10万円、手取りは90万円です。ほかに登記費用や交通費がかかる場合は、手取りがさらに減ります。
株式会社No.1、ラボル、ペイトナー、アクセルファクターは、手数料以外の費用はかからない(またはペイトナーは手数料のみ)と公式に表記しています。他社は見積り時に確認してください。
金融庁は、ファクタリングの名目で高額な手数料を取る事例に注意を呼びかけています。仕組みや注意点はファクタリングとは何かもご覧ください。
状況別の考え方:法人・個人事業主・少額・取引先への配慮
順位ではなく、あなたの条件に当てはめて見てください。
法人で急ぎの場合
法人・個人事業主の双方を対象とする会社は複数あります。ただし、買取額の下限と上限は会社ごとに違います(株式会社No.1は50万円〜3億円、ビートレーディングは1万円〜300万円と300万円以上で窓口が分かれる、など)。
まず請求額が各社の範囲に入るかを確認してください。書類は決算書を求める会社もあるため、事前に用意できるか見ておきます。
QuQuMo onlineは法人・個人事業主を対象とし、金額上限なしと表記しています。書類や手続きの詳細は、QuQuMo onlineの公式サイトで確認できます。
個人事業主・フリーランスの場合
ラボルとペイトナーは、個人事業主・フリーランス向けと公式が表記しています。QuQuMo online、株式会社No.1、ビートレーディング、アクセルファクターも、対象に個人事業主を含むと表記しています。
書類は会社で違います。QuQuMo onlineは、開業届または確定申告書と健康保険証を挙げています。開業届がない方は、確定申告書の控えが手元にあるかを確認してください。
対象外の条件にも注意が必要です。ラボルは、取引先が法人の請求書のみ買い取りと表記しています。ビートレーディングは、売掛先が個人事業主の売掛金は対象外としています。
少額で使いたい場合
ラボルとペイトナーは1万円から利用できると表記しています。ビートレーディングは、1万円〜300万円の窓口を設けています。
ペイトナーは公式に「個人事業主・一人法人向け」の「請求書の先払い」と表記し、コストは一律10%の手数料のみとしています。条件はペイトナーの公式サイトで確認できます。
ラボルは請求書の一部のみの買取申請も可能と表記しています。少額で使うかどうかを考えるときは、ラボルの公式サイトで条件を見ておくと比較の材料になります。
取引先に知られたくない場合
2社間は、自分と買取会社の2者で行う形です。取引先への通知を前提としないと説明する会社があります。
ラボルは「原則として取引先に知られることなく利用できる」、ペイトナーは「取引先に知られることは一切なし」、QuQuMo onlineは「取引先への通知や登記は一切不要」と、それぞれ公式に表記しています。アクセルファクターは、2社間で債権譲渡通知を留保できると説明しています。
ただしラボルは、ラボルへの振込が遅れる場合には取引先に連絡することがあると表記しています。「一切連絡がない」とは限らない点を押さえてください。
危ない業者に注意:登録確認と公的機関の注意喚起
金融庁は、高額な手数料や、実態が貸付けに近い「偽装ファクタリング」への注意を呼びかけています。消費者庁と国民生活センターは、給与ファクタリング(貸金業に該当する取引)に注意するよう案内しています。
貸金業の登録は、金融庁の登録情報検索サービスで確認できます。無登録で貸金業を営むことは、刑事罰の対象です。
なりすましの例もあります。アクセルファクターは公式トップで「アクセルファクターを装った融資の勧誘が確認されています」と注意しています(確認日:2026年10月17日)。
連絡を受けた場合は、公式サイトに載っている窓口へ自分から確認してください。詳しい見分け方は個人事業主がファクタリングを使う前の注意点にまとめています。
申込む前のチェックリスト
- 請求書の金額と支払期日が確定している
- 請求額が、検討する会社の買取額の範囲に入っている
- 申込む会社が、自分(法人/個人事業主)を対象にしている
- 取引先の条件(法人のみ、個人事業主は対象外など)を確認した
- 受付時間内に申込める(営業時間外は翌営業日の場合あり)
- 必要書類(請求書・通帳/入出金明細・本人確認書類など)を手元に揃えた
- 手数料と手数料以外の費用を見積りで確認し、手取りを計算した
- 2社間か3社間か、取引先への通知の有無を確認した
- 会社概要(所在地・設立・運営会社)を公式サイトで確認した
- 貸金業の登録など、危ない業者の見分け方を確認した
他の選択肢:入金サイクルを見直す
急な資金不足が続くなら、請求から入金までの期間そのものを見直す方法もあります。支払サイトの交渉や請求のタイミング調整です。
フリーランスの入金サイクルと資金繰りの考え方は入金サイクルと資金繰りの記事で整理しています。
法人の方で、売掛金の買取を検討する場合の例として、株式会社No.1の公式の表記を紹介します。公式では、買取金額は50万円〜3億円、買取手数料は0.5%〜15%(2社間0.5〜15%、3社間0.5〜5%)と表記されています。
手数料以外の費用(登記費用、交通費、印紙代など)はかからない、お申込みは電話・メール・FAX・オンラインに対応、最短即日で資金調達可能、と書かれています。受付は平日9:00〜19:00(土日祝休)です。「株式会社No.1」は会社名であり、順位を示すものではありません。
最終確認では来社または訪問と記載があり、余裕を持った契約が推奨されています。株式会社No.1の公式サイトで条件を確認する
まとめ
「ファクタリング 即日」は、最短の表記を前提に、受付時間・書類・審査状況の3点で見通しを立てます。公式も余裕を持った申込みを案内しています。
選ぶときは、対象、買取額の範囲、手数料の表記、2社間か3社間か、必要書類、会社概要の確認のしやすさを揃えて比べてください。費用は手取りで考えます。
不審な勧誘や、貸金業の登録が確認できない会社には近づかないことが大切です。急ぎでも、チェックリストで確認してから申込んでください。