Amazonビジネスの「削除」「解約」「退会」は、どれも同じ手続きです。公式の名前は「ビジネスアカウントの登録解除」(閉鎖)で、アカウント管理者がいつでも行えます。解除すると、ビジネスアカウントは無効になり、個人アカウントへ移行されます。
有料のBusinessプライム(プライムビジネス)に入っている場合は、別の手続きで終了します。注文履歴の扱いや、ユーザーが多いと解除できない条件もあるため、先に確認点を整理してください。
削除・解約・退会・登録解除は同じ手続き
検索では「Amazonビジネス 削除」「解約」「退会」「アカウント削除」などの言葉が使われます。公式ヘルプでは、これらをまとめて「ビジネスアカウントの登録解除」と呼び、ヘルプ本文の見出しは「ビジネスアカウントを閉鎖する」です。呼び方が違っても、操作する場所は同じです。
整理すると、次の3つは別の手続きです。
| やりたいこと | 公式の手続き | 本記事の該当箇所 |
|---|---|---|
| ビジネスアカウントをやめたい(削除・解約・退会) | ビジネスアカウントの登録解除 | 登録解除の手順 |
| 有料のBusinessプライムをやめたい | Businessプライムの会員資格の終了 | Businessプライムの解約は別の手続き |
| 個人アカウントとデータまで消したい | アカウントの閉鎖と個人情報の削除のリクエスト | アカウントごと消したい場合 |
| 個人の買い物と分けたいだけ | 別のEメールアドレスで使い分け、2つをリンクする | 個人の買い物と分けたいだけなら |
登録解除とは、Amazonビジネス機能の利用をやめることです。Amazon自体のアカウント(購入履歴やプライム会員資格など)を完全に削除することとは異なります。まず自分が何をやめたいのかを決めてから、次の手順に進んでください。
登録解除を検討する主な理由には、個人事業を廃業した、法人成りにより登録内容を変更したい、請求書払いの利用条件が事業の実態と合わなくなった、複数のアカウントを整理したいといったケースがあります。
個人の買い物と分けたいだけなら
「ビジネスアカウントを削除したい」理由が、個人の買い物と仕事の買い物が混ざることなら、削除しなくても分けられます。
Amazon公式ヘルプでは、Eメールアドレスの使い方で次のように案内されています。
- 個人アカウントとビジネスアカウントに同じEメールアドレスを使うと、自動でリンクされる
- 別のEメールアドレスを使うと、手動でリンクでき、2つのアカウントを簡単に切り替えられる
- 個人アカウントをビジネスアカウントに移行すると、個人情報がビジネスアカウントの管理者に表示される
- ビジネスアカウントで、Amazon PhotosやAmazon Musicなどビジネス以外の目的に使ったり、個人用のデジタルコンテンツを買ったりしないように、とされている
つまり、仕事用のEメールアドレスでビジネスアカウントを持ち、個人アカウントとリンクして切り替えるのが、公式の案内に沿った分け方です。
今のアカウントをそのままビジネスアカウントに移行していて、個人用に戻したい場合は次の順になります。
- 下の「登録解除の手順」でビジネスアカウントを登録解除する(個人アカウントへ移行される)
- 仕事用のEメールアドレスで、Amazonビジネスにあらためて登録する
- 2つのアカウントをリンクして、切り替えて使う
登録解除の前に、次の節の注意点(共通の支払い方法の注文履歴が削除されることなど)を確認してください。
登録解除の手順
登録解除は、アカウント管理者が「ビジネスアカウントの設定」から行います。公式ヘルプの手順は次のとおりです。
- アカウント管理者としてログインし、「ビジネスアカウントの設定」ページを開く。
- 「企業情報」のセクションを開く。
- 「ビジネスアカウントの登録解除」を選ぶ。
- 表示される案内を読み、手続きを進める。
ビジネスアカウントは、いつでも閉鎖できます。ただし、管理者以外のユーザーは手続きできません。また、ユーザーが6人以上いる場合や、請求書払いの未払い残高がある場合は、先に整理が必要です。詳しくは次の節で説明します。
画面の名称や並びは、Amazon側の変更で変わることがあります。実際の操作では、画面の案内を確認してください。
登録解除にかかる費用と所要期間
Amazonビジネスのアカウント登録は無料です。登録解除の手続き自体に費用がかかるという記載は、公式ヘルプにありません。
有料のBusinessプライム(年会費制)に加入している場合は、アカウントの登録解除とは別に、会員資格の終了が必要です。プライムビジネスは、会員資格をキャンセルしない限り自動更新される(更新の30日前または15日前にメールで案内)ため、更新日も確認しておきましょう。手順は後ろの「Businessプライムの解約は別の手続き」で説明します(出典:Amazonビジネス公式サイト、確認日2026年9月18日)。
手続きにかかる期間は、ユーザーの人数や未払い残高の有無で変わります。ユーザーを減らす作業や、請求書払いの決済が必要な場合は、その分の時間を見込んでください。廃業や法人化のスケジュールが決まっている場合は、余裕を持って早めに始めることが望ましいです。
登録解除の前に確認すべき注意点
解除の前に、次の項目を確認してください。解除後は、共通の支払い方法の注文履歴が削除されます。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 個人アカウントへの移行 | ビジネスアカウントは無効になり、代わりに個人アカウントへ移行される |
| Eメールアドレス | アカウントに紐づくEメールアドレスは、個人としての購入に引き続き使える |
| 注文履歴(個別の支払い方法) | ユーザーが個別の支払い方法で行った購入は、それぞれの個人アカウントに移行される |
| 注文履歴(共通の支払い方法) | 共通の支払い方法に関連付けられた注文履歴は、すべて削除される |
| ユーザーの人数 | 自分で閉鎖するには、ユーザーが5人以下である必要がある |
| 請求書払いの未払い残高 | 閉鎖前にすべて決済し、返金可能な残高が無いことを確認する |
| デジタルコンテンツ | ビジネスアカウントで設定したサービスや、購入した個人用のデジタルコンテンツには、閉鎖後にアクセスできなくなる |
注文履歴は先にレポートで保存する
共通の支払い方法の注文履歴は削除されます。経費の根拠として使う可能性がある注文は、閉鎖の前に保存しておいてください。
公式ヘルプでは、「Amazon購買データ」でレポートを作成すれば、注文の記録として保存できると案内されています。領収書や請求書も、あわせてPDFなどで残しておくと帳簿の整理に役立ちます。
ユーザーが6人以上いる場合
自分で閉鎖できるのは、ユーザーが5人以下のときです。ユーザーが多い場合は、先にユーザーを削除します。
- 「ビジネスアカウントの設定」を開く。
- 「ユーザーの管理」を選ぶ。
- 対象ユーザーの「アクション」から「このグループから削除」を選ぶ。
複数のグループに属するユーザーは、グループごとに削除します。ファイルを使って、複数のユーザーを一度に削除することもできます。
請求書払いの未払い残高がある場合
請求書払いを利用している場合は、閉鎖の前に未払い残高をすべて決済してください。あわせて、返金可能な残高が無いことも確認します。曖昧なまま進めると、解除が保留になる可能性があります。
請求書払いの仕組みと締め日の考え方は、Amazonビジネスの請求書払いのやり方と注意点で整理しています。
デジタルコンテンツとビジネス以外の利用
ビジネスアカウントを閉鎖すると、ビジネスアカウントで設定したサービスにアクセスできなくなります。Amazon PhotosやAmazon Musicなど、ビジネス以外の目的で使っていないかを確認してください。
また、ビジネスアカウントでサインインしている間に購入した個人用のデジタルコンテンツは、他のユーザーと共有・転送できません。閉鎖するとアクセスできなくなります。
見積書が目的なら、解約しなくても出せる
見積書がほしくて解約を迷っている場合は、解約の前に確認してください。見積書は、注文確定後に「購買データ」の「注文履歴データ」からダウンロードできます。
稟議や取引先への提出で見積書が必要な方は、解約する前に、次の流れで必要な書類を整理します。
- 今後も見積書が必要な購入があるかを洗い出す。
- 公式ヘルプで、見積書に関する現在の案内を確認する。
- 必要な見積書や関連書類を、閉鎖の前に保存する。
- 閉鎖後に使う購入先で、見積書の対応を確認する。
見積書が不要で、領収書や請求書だけで足りるなら、判断は簡単です。必要になる場面が年に数回あるだけなら、解約せずに残す選択も考えられます。見積書の出し方(注文前・注文後)は、Amazonの見積書の出し方にまとめています。
Businessプライムの解約は別の手続き
「プライムビジネス 解約」で探している方は、この節の手順です。Businessプライムの会員資格の終了は、ビジネスアカウントの登録解除とは別の手続きです。アカウントを残したまま、プライム会費だけをやめられます。
なお、プライムビジネスにはプライムビデオやプライムミュージックは含まれません。個人のAmazonプライムとは別のプログラムです。
終了の手順は、公式ヘルプでは次のとおりです。管理者が「Businessプライムの管理ページ」から行います。
- 「ビジネスアカウントの設定」を開き、Businessプライムの管理で「設定する」を選ぶ。
- 「Businessプライムの会員登録の終了」に進む。
- 「会員資格を終了する」を選ぶ。
- 終了を確認する。
同じ管理ページでは、支払い方法の変更、過去の支払いの領収書・請求書の表示、会員登録のステータスの確認もできます。
会費は部分返金される場合がある
利用状況によって、キャンセル時に部分返金されます。返金額は、終了の手続きの際に自動で計算されて表示されます。
Businessプライム会費の適格請求書は、「お支払い履歴」ページからダウンロードできます。経理に提出する分は、終了の前に取得しておくと安心です。
料金は、公式ページに年額5,900円からのプランがあります。自社に合うプランかどうかを、解約の前に見直したい場合は、Businessプライムの料金計算ツールで目安を確認できます。
年間の注文回数と平均注文額から続けるかどうかを考える方法は、プライムビジネスの料金と損益分岐点で整理しています。
アカウントごと消したい場合
登録解除は、ビジネスアカウントを閉鎖する手続きです。閉鎖したあとも、移行された個人アカウントとそのデータは残ります。
個人アカウントとデータまで削除したい場合は、別のリクエストが必要です。公式ヘルプの「アカウントの閉鎖と個人情報の削除をリクエストする」から手続きします。
先にビジネスアカウントを完全に閉鎖し、そのあとで個人アカウントの削除を依頼する順番です。個人アカウントを削除する前に、閉鎖後に個人アカウントへ移行された注文履歴など、必要な記録を保存しておいてください。
閉鎖後に個人アカウントの使い方がどう変わるかは、Amazonビジネスと個人アカウントの違いで整理しています。
あなたの場合はどう進めるべきか
個人事業主で開業届を提出済みの場合:屋号や事業内容の変更に伴って登録解除を検討することがあります。廃業届を提出するタイミングと合わせて、Amazonビジネスの解除手続きも進めておくと情報の整理がしやすくなります。
まだ開業届を出していない場合(副業段階):正式な事業登録前にAmazonビジネスを試験的に利用していた場合は、個人利用に戻す選択肢もあります。解除すると個人アカウントへ移行されます。今後開業届を提出する予定があるなら、解除せずに登録情報を更新する方法が使えるか、先に確認するのも一つの方法です。
法人として登録している場合:法人の解散・合併や、購買体制の見直しに伴って解除するケースがあります。法人名義の請求書払いを利用している場合は、未払い残高の決済と経理上の締め処理を先に済ませてください。ユーザーが6人以上いる場合は、ユーザーの削除も必要です。
従業員が使っている場合:共通の支払い方法の注文履歴は削除されます。担当者に周知し、必要な書類を先に回収・保存してください。
自宅住所を公開したくない場合:Amazonビジネスの登録自体は住所公開を前提とするものではありませんが、法人登記や請求書払いの審査で所在地情報の提出を求められることがあります。バーチャルオフィスなどの住所を利用する場合は、各サービスの規約とあわせて確認しておくと安心です。法人登記でどこまで住所が公開されるかは、自宅住所を公開せず開業する方法で場面別に整理しています。
登録解除のあとにやること
解除が終わったら、次の点を見直してください。
- 完了の通知やメールの控えを保存する。
- 保存した注文履歴のレポートや書類を、会計ソフトや帳簿のフォルダに紐づける。
- 定期的な注文や自動の購入設定が残っていないか確認する。
- 今後の備品の購入方法を決める。
定期的な注文の設定が残っていると、想定外の購入につながることがあります。解除後も、注文履歴を見直してください。
Amazonビジネスの法人登録との違いと再登録の流れ
Amazonビジネスは、個人事業主としても法人としても登録できる仕組みです。登録解除と法人登録は別の手続きであり、法人化に伴って登録内容を変更したい場合、必ずしも一度解除してから再登録する必要があるとは限りません。既存アカウントの情報更新で対応できる場合もあるため、まずは変更したい内容を整理してください。
再登録が必要になった場合は、法人の登記情報や請求書払いの審査に必要な書類をあらためて準備する必要があります。登録の流れは、Amazonで法人アカウントを作る方法で順に説明しています。
解除する前に、共通の支払い方法の注文履歴が削除される点に注意してください。作り直す場合も、必要な記録は先に保存しておきます。
まとめ
Amazonビジネスの削除・解約・退会は、すべて「ビジネスアカウントの登録解除」です。管理者が「ビジネスアカウントの設定」→「企業情報」→「ビジネスアカウントの登録解除」から行います。
解除の前に、次の4点を確認してください。
- 共通の支払い方法の注文履歴は削除されるため、購買データのレポートで保存する。
- ユーザーが6人以上いる場合は、先にユーザーを削除する。
- 請求書払いの未払い残高は、先にすべて決済する。
- 有料のBusinessプライムは、別の手続きで終了する。利用状況に応じて部分返金される。
個人アカウントとデータまで消したい場合は、閉鎖のあとに別のリクエストを出します。見積書が目的で迷っている方は、解約しなくても注文後にダウンロードできます。