Apple の領収書の結論:買ったものによって取り方が違う
Apple の領収書は、買ったものによって取り方が分かれます。
- Mac・iPhone などの製品(Apple Online Store で購入):製品の出荷時に、PDFを添付したメールが届きます。件名は「請求金額のお知らせ」です。Apple の公式ページには、このPDFの請求書は適格請求書保存方式(インボイス制度)に準じた適格請求書として使えると書かれています。
- アプリ・サブスクリプション・iCloud など:購入履歴は reportaproblem.apple.com か、端末の「アプリと購入履歴」→「購入履歴」で確認できます。購入ごとの領収書はメールで届くため、「Appleからの領収書」「Appleからの請求書」で検索して探します。
法人名の宛名は、Apple Online Store では注文時に入れます。発行後に名義を足したり変えたりはできません。日付は購入日ではなく出荷日になります。
一方、App Store・iCloud の領収書がインボイスにあたるか、Apple の登録番号がどう載るかは、今回確認した公式ページでは確認できませんでした。この記事では、確認できた範囲と確認できなかった範囲を分けて書きます。
この記事で分かることは次のとおりです。
- Apple Online Store で買った製品の書類(受け取り方、宛名、日付、紛失時)
- App Store・iCloud などの購入履歴の見方(端末別)
- 領収書メールの探し方と、見つからないときの確認先
- インボイスについて確認できたことと、できなかったこと
- 経費にするときの保存の考え方とチェックリスト
情報は、2026年10月17日に確認した Apple の公式ページと国税庁の公式ページに基づきます。
Apple Store(オンライン)で買った製品の領収書:請求書PDFがメールで届く
Apple Online Store の「領収証/各種書類」のページ(Apple、2026年10月17日確認)の内容を整理します。
受け取り方:出荷時に「請求金額のお知らせ」メール
公式ページによると、製品の出荷時に、PDFファイルを添付したメールが届きます。メールの件名は「請求金額のお知らせ」です。配送が複数に分かれる場合は、出荷ごとにメールが届きます。
PDFに含まれる請求書は、適格請求書保存方式(インボイス制度)に準じた適格請求書として使えると、公式に書かれています。対象の支払い方法は、クレジットカード、銀行振込、コンビニ払込、ペイディあと払いプランApple専用、オリコショッピングローンです。
宛名:法人名は注文時に入れる
宛名は、ご請求先として登録された名義になります。公式ページには、すでに発行された書類に明記されている名義を後から追加・変更することはできない、とあります。
法人名で発行したいときは、注文時に「これは勤務先の住所です」にチェックを入れて、希望の法人名を入力します。個人事業主が屋号を宛名にしたい場合の扱いは、公式ページに書かれていません。注文の前に、画面の入力欄と公式ページの案内を見て確かめてください。
日付と金額:指定できない
| 項目 | 公式ページの内容 |
|---|---|
| 日付 | 指定できません。Apple Online Store で製品が出荷された日になります。銀行振込・コンビニ払込も出荷日です |
| 金額 | 指定できません。出荷ごとの金額で発行されます。カスタマイズ製品の内訳別の発行はできません |
注文した日や入金した日ではなく、出荷日が書類の日付になります。月末をまたぐ注文では、帳簿に入れる日付に注意してください。
届かないとき・失くしたとき
- 出荷後48時間以上たってもメールが届かない場合は、Apple Online Store に電話(0120-993-993)で連絡するよう案内されています。
- 紛失した場合、再発行は承れないとされています。公式ページには「紛失されないよう十分ご注意ください」とあります。
届いたメールとPDFは、その日のうちに保存しておくのが安全です。
店頭や正規取扱店で買った場合
Apple の「Appleデバイスの購入後にレシートを保管する」のページ(Apple サポート、公開日 2025年03月20日、2026年10月17日確認)では、書類は Apple 正規取扱店が発行したもので、次の内容が必要とされています。
- レシートが判読できること
- デバイスの明確な説明
- デバイスの購入日
- 請求書番号またはレシート番号
- デバイスの価格
- 販売店の連絡先情報
このページは保管の条件を示すもので、宛名やインボイスについては触れていません。店頭や正規取扱店での宛名の扱いは、今回の公式ページでは確認できませんでした。
App Store・iCloud の購入履歴の見方
購入履歴は、ウェブか端末のどちらからでも調べられます。アプリ、サブスクリプション(定期的に課金される契約)、音楽、その他の購入済みコンテンツが一覧に出ると、公式に案内されています(Apple サポート、2026年10月17日確認)。
ウェブで確認する手順
- reportaproblem.apple.com にアクセスします。
- Apple Account にサインインします。
- 購入したアイテムのリストが表示されます。
何の購入か分からなくても、正確な金額が分かっていれば、その額で検索できます。カード明細に金額だけ残っているときに使えます。
端末で確認する手順
端末ごとの手順は次のとおりです。
| 端末 | 手順 |
|---|---|
| iPhone / iPad | App Store を開き、写真またはイニシャルをタップ →「アプリと購入履歴」→「購入履歴」 |
| Mac | App Store のサイドバー下部の名前 →「アプリと購入履歴」→「購入履歴」 |
| Windows | Apple Music または Apple TV アプリ → 名前 →「マイアカウントを表示」→「購入履歴」セクション →「すべて見る」 |
iPhone / iPad では、購入履歴の上部に初期状態で「過去90日間」と表示されます。これをタップして、絞り込み方法を変えられます。
iCloud の有料プランの請求がこの履歴に出るかどうかは、今回の公式ページでは確認できていません。まず履歴を開いて、該当する請求があるかを見てください。
領収書メールの探し方(App Store・iCloud の領収書)
購入ごとの領収書は、メールで届きます。Apple の公式サポートは、「Appleからの領収書」や「Appleからの請求書」というキーワードでメールを検索するよう案内しています(Apple サポート、2026年10月17日確認)。
- 普段使っているメールアプリを開きます。
- 検索欄に「Appleからの領収書」と入力します。
- 出てこなければ「Appleからの請求書」で検索します。
- 該当のメールを開き、購入内容を確認します。
領収書では、購入内容と、購入時に使われた Apple Account を確認できます。経費の記録では「いつ・何に・いくら」に加え、どのアカウントでの購入かが分かると整理しやすくなります。
なお、領収書メールの再発行という機能名は、今回確認した公式ページには出てきませんでした。「apple 領収書 再発行」で探している場合は、まず購入履歴とメール検索で現物を探し、見つからなければ次の章の確認に進むとよいでしょう。
領収書が見つからないときの確認先
メールが見つからないときは、次の順で確認します。
- 別の Apple Account で購入していないかを確認する
- まとめて請求されていないかを確認する
- 金融機関のサイトで明細を確認する
別の Apple Account を使っていないか
公式には、別の Apple Account を使ってアイテムを購入した可能性があると案内されています。仕事用と個人用で Apple Account を分けている場合は、両方でサインインして履歴を見てください。
身に覚えのない請求は
Apple は、複数の購入アイテムやサブスクリプションの料金を1つにまとめて請求する場合があると案内しています。そのため、カード明細の1行が、複数の購入の合計になっていることがあります。家族が購入した分が含まれていないかも、あわせて確認してください。
金融機関のサイトで確認する
金融機関の Web サイトやモバイルアプリにサインインし、App Store などの最近の利用明細や、Apple Music・iCloud サービスの料金明細を表示すると、「領収書を表示」などのオプションが出ることがあると、公式にあります(Apple サポート、2026年10月17日確認)。「出ることがある」とされているため、すべての金融機関で表示されるとは限りません。
インボイスは、どこまで確認できたか
確認できたこと
- Apple Online Store の請求書PDF:インボイス制度に準じた適格請求書として使えると、Apple の公式ページに書かれています(上記のとおり)。
確認できなかったこと
- App Store・iCloud の領収書メールがインボイス(適格請求書)にあたるか
- Apple の登録番号(T から始まる番号)。今回確認した公式ページには、番号の記載がありませんでした
推測や他サイトの情報では補わず、「公式の案内で確認できなかった」とだけ記します。登録番号は、受け取った請求書PDFに載っている番号を、国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトで確かめてください。
国税庁が示している基本
インボイス制度について、国税庁は次のように案内しています(タックスアンサー No.6498、2026年10月17日確認)。
- 適格請求書は、税務署長の登録を受けた適格請求書発行事業者でなければ、交付できない
- 適格請求書などの交付を受けることが困難な一定の場合を除き、一定の事項を記載した帳簿と請求書等の保存が、仕入税額控除(支払った消費税を差し引く仕組み)の要件となる
あなたの場合の確認方法
- 消費税の課税事業者(インボイスで控除を受けたい側)の場合:Apple Online Store の請求書PDFに登録番号が載っているかを、実物で確かめます。App Store・iCloud は書類の記載内容を確認してください。
- 免税事業者(消費税を納めていない側)の場合:消費税の仕入税額控除を使わないため、インボイスの有無は消費税の計算に直接は関わらない場合があります。所得税や法人税の記録としての保存は別に考えます。
インボイスがない場合の控除の原則や経過措置の適用は、状況によって変わります。個別の判断は、税理士や税務署にご確認ください。海外のサービスの消費税については、海外SaaSの消費税とインボイスでも整理しています。
経費にするときの保存の考え方
国税庁は、取引に伴い作成したり受け取ったりした書類を保存しておく必要があると案内しています(タックスアンサー No.2070、2026年10月17日確認)。Apple Online Store の請求書PDFも、App Store・iCloud の領収書メールも、保存の対象にするかどうかは取引の内容に合わせて判断してください。
電子データで受け取った領収書の保存方法は、領収書の電子データ保存と e 文書対応で扱っています。紙に印刷するだけで足りるかなど、迷ったときに参照してください。
そもそも Apple の購入が経費になるかは、使い道で変わります。事業に使うアプリや保存容量と、私用の購入が混ざっていないかを確認します。考え方は経費になるもの・ならないものにまとめています。
あなたの状況による分け方は次のとおりです。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| Apple Online Store で製品を買った | 請求書PDFを届いた日に保存する。宛名は注文時にしか入れられない |
| 仕事用と個人用で Apple Account が同じ | 購入履歴から、事業分だけを選んで記録する(私用との按分は税理士・税務署に確認) |
| 仕事用の Apple Account を分けている | そのアカウントの履歴とメールを保存の対象にする |
| 家族と共有している | まとめ請求に家族分が含まれていないか確認する |
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領収書の準備チェックリスト
- Apple Online Store で買う前に、注文時に「これは勤務先の住所です」にチェックを入れ、法人名を入力した
- 出荷後に届く「請求金額のお知らせ」メールのPDFを保存した(再発行はできない)
- 出荷後48時間以上たってもメールが届かないときは、0120-993-993 に連絡した
- PDFの日付が出荷日であることを踏まえて、帳簿の日付を決めた
- PDFに登録番号が載っているかを確認し、国税庁の公表サイトで照合した
- App Store・iCloud は、reportaproblem.apple.com か端末で購入履歴を確認した
- メールで「Appleからの領収書」「Appleからの請求書」を検索した
- 見つからない場合、別の Apple Account やまとめ請求、金融機関のサイトを確認した
- App Store・iCloud のインボイスの扱いは、公式で確認できなかった点として、必要なら税理士・税務署に相談した
- 領収書のデータを保存した
ほかのサービスの領収書も探している場合は、ChatGPT の領収書とインボイス、メルカリの領収書、楽天の領収書、Yahoo!ショッピングの領収書も参考になります。
まとめ
Apple Online Store で買った Mac や iPhone は、出荷時に件名「請求金額のお知らせ」のメールでPDFの請求書が届き、適格請求書として使えると公式ページにあります。法人名は注文時に「これは勤務先の住所です」にチェックを入れて入力します。日付は出荷日で、紛失しても再発行はできません。
App Store・iCloud などは、reportaproblem.apple.com や端末の「アプリと購入履歴」で購入履歴を調べ、メールで「Appleからの領収書」「Appleからの請求書」を検索して探します。見つからないときは、別の Apple Account、まとめ請求、金融機関のサイトの順に確認します。
App Store・iCloud の領収書がインボイスにあたるか、Apple の登録番号は、今回の公式の案内では確認できませんでした。登録の有無は国税庁の公表サイトで調べられます。控除の可否など個別の判断は、税理士や税務署にご相談ください。