新幹線の領収書は買い方で出し方が違う【早見表】
新幹線の領収書は、きっぷの買い方によって出す場所が変わります。えきねっとはマイページ、スマートEX・エクスプレス予約は領収書表示サービス、駅の窓口・券売機はその場で出せます。
インボイス制度(消費税の適格請求書等保存方式)では、3万円未満の鉄道運賃は適格請求書の交付義務が免除されます。3万円以上は適格請求書の保存が仕入税額控除の要件です(国税庁Q&A、2026年10月17日確認)。
まず、自分がどの方法で買ったかを下の表で確認してください。
| 買い方 | 領収書の出し方 | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| えきねっと | マイページからPDFで出す | えきねっとの領収書 |
| スマートEX・エクスプレス予約 | 領収書表示サービスで宛名を入力して印刷 | スマートEXの領収書 |
| 駅の窓口・券売機 | その場で発行 | この記事の「駅の窓口・券売機」の節 |
| Suicaで乗った分 | 別の手順 | Suicaの領収書 |
JR西日本のe5489やJR九州のネット予約で買った場合は、それぞれの公式の案内で確認してください。出張でETCを使った高速道路料金は、ETCの領収書とインボイスを参照してください。
えきねっとで買った新幹線の領収書を出す
えきねっとで買ったきっぷは、マイページから領収書をPDFで出せます。ここでは要点だけ示します。
- 発行できる期間は「お支払い完了日から乗車日の6ヶ月後まで」です。
- 領収書は「適格簡易請求書(簡易インボイス)」として交付され、登録番号はT9011001029597と案内されています。
- 出す期限があるため、出張が終わったら早めに入手しておくと安心です。
画面の操作や注意点は えきねっとの領収書の記事 にまとめています。
出典:えきねっと よくある質問、インボイスの案内(確認日 2026年10月17日)。
スマートEX・エクスプレス予約で買った新幹線の領収書を出す
スマートEXとエクスプレス予約は、どちらも「領収書表示サービス」から出します。ブラウザやEXアプリで宛名を入力し、印刷する流れです。
- スマートEXは、予約完了日の翌日から最大15ヵ月後まで領収書情報を表示できます。
- 発行される領収書は、スマートEX・エクスプレス予約ともにすべてインボイスに対応していると案内されています。
- エクスプレス予約では、一部の法人会員は領収書を発行できず、ご利用票の発行となります。
経費精算に使えるかどうかは、会員自身で事前に確認するよう案内されています。会社の会員の場合は、自社の取り扱いを確かめてください。
詳しくは スマートEX・エクスプレス予約の領収書の記事 を参照してください。
出典:スマートEX、エクスプレス予約(確認日 2026年10月17日)。
領収書に載る登録番号(インボイス番号)の見方
「スマートEXの領収書にインボイス番号は載っているのか」「JR東日本の適格事業者番号はいくつか」と探す人が多いため、確認の考え方を整理します。
登録番号は「T+13桁の数字」
適格請求書(簡易インボイスを含む)には、発行事業者の登録番号を記載する決まりがあります。登録番号は「T」に13桁の数字が続く形です。番号が分からないときは、手元の領収書に書かれた番号を見るのが確実です。
発行元ごとの確認先
- えきねっと:領収書は適格簡易請求書として交付され、登録番号はT9011001029597と案内されています(前掲の節)。
- スマートEX・エクスプレス予約:発行される領収書はすべてインボイスに対応していると案内されています。番号そのものは、領収書表示サービスで表示した領収書の記載で確認してください。
- JR東日本の駅の窓口・券売機:一部の機器を除き、インボイス制度の趣旨に沿った様式の領収証が出ます。番号は発行された領収証の記載で確認してください。
発行元ごとに事業者が異なる場合があるため、他社の番号を別の領収書にそのまま当てはめないようにしてください。経費精算や帳簿で番号を入力するときは、手元の領収書の記載を見て転記するのが安全です。
駅の窓口・券売機で買った新幹線の領収書を出す
ここでは、JR東日本の駅で買った場合を説明します。JR東日本以外の駅で買った場合は、各社の案内で確認してください。
券売機で買った場合の手順
- 券売機できっぷを買い、お金を支払います。
- 支払い後、画面に「領収書」のボタンが出ます。操作方法は券売機の種類によって異なります。
- ボタンを押します。
- ボタンを押せなかったときは、みどりの窓口か改札にきっぷを持って行き、係員に申し出ます。
インボイス様式の領収証と、例外の機器
JR東日本の券売機やみどりの窓口で出る領収証は、一部の機器を除き、金額に関わらずインボイス制度の趣旨に沿った様式です。
例外は、自動精算機、のりつぎ精算機、窓口精算機、WelcomeSuica発売機です。これらは必要に応じて改札係員等に申し出ると発行されます。
宛名の直しと後日の発行
宛名を直したいときは、お手元の領収書と引き換えに、新しい宛名の領収書を出してもらえます。みどりの窓口か改札の係員に申し出ます。JR東日本以外の会社が発行した領収書は対応できないとされています。
後日の発行を希望する場合は、購入者本人が購入内容を確認できるもの(きっぷやクレジットカードの利用票など)を持って、JR東日本の駅のみどりの窓口へ行きます。JR東日本の駅で買った場合に限られます。
クレジットカードで払った場合は、領収証ではなく「ご利用明細としての発行」になります。
出典:JR東日本の案内(3871、3170、1032、3314)(確認日 2026年10月17日)。
電車・在来線のきっぷの領収書はどうする?
「電車賃の領収書」「切符の領収書」「JRの領収書」と探している場合も、基本の考え方は新幹線と同じです。
- 券売機で買った切符:支払い後に出る「領収書」ボタンから発行します。押せなかったときは、みどりの窓口か改札にきっぷを持って申し出ます(前掲の手順)。JR東日本の駅の場合の案内です。
- ネットで買ったきっぷ:えきねっとなら、新幹線と同じくマイページから領収書を出します。
- Suicaなどで乗った分:きっぷを買った場合とは手順が異なります。Suicaの領収書を参照してください。
- 税務上の扱い:国税庁Q&Aの公共交通機関特例は、船舶・バス・鉄道による旅客の運送が対象です。新幹線に限らず、電車の運賃も3万円未満であれば特例の対象になります。判定は新幹線と同じく1回の取引の税込価額で行います。
JR東日本以外の会社の電車は、各社の案内で領収書の出し方を確認してください。
新幹線の領収書とインボイス:3万円未満の特例とは
国税庁Q&Aでは、3万円未満の公共交通機関(船舶、バス、鉄道)による旅客の運送は、適格請求書の交付義務が免除されています。これを「公共交通機関特例」と呼びます。
3万円の判定は「1回の取引」で行う
判定は、1回の取引の税込価額で行います。きっぷ1枚ごとの金額や、月まとめの金額では判定しません。
国税庁の例では、新幹線の大人運賃が13,000円で4人分の運送なら、4人分の52,000円で判定します。この場合は3万円以上になります。
特急料金は対象、入場料金・手回品料金は対象外
特急料金、急行料金、寝台料金は、旅客の運送に直接付随する対価として特例の対象です。入場料金や手回品料金は対象になりません。
3万円未満と3万円以上の違い
| 区分 | 仕入税額控除の要件 |
|---|---|
| 3万円未満 | 一定の事項を記載した帳簿のみの保存で認められる |
| 3万円以上 | 適格請求書の保存が要件 |
3万円未満の場合、帳簿には「3万円未満の鉄道料金」のように、帳簿のみの保存で認められる仕入れに当たる旨を書きます。この場合、請求書等の保存は要件にならず、帳簿の記載事項が必要になります(問110)。
3万円以上でも、鉄道事業者から適格簡易請求書の記載事項(取引年月日を除く)を記載した乗車券の交付を受け、その乗車券が回収される場合は、帳簿のみの保存で認められます。
個別の判断は税理士や税務署に確認してください。
出典:国税庁Q&A 問41・問43・問44、問105、問110(確認日 2026年10月17日)。
新幹線の領収書を経費にするときの精算のコツ
新幹線代を経費として精算するときは、次の点を押さえておくと整理しやすくなります。会社の精算ルールは会社ごとに異なるため、自社の決まりを優先してください。
- 何のための移動かを記録する:日付、区間、用件を、帳簿や精算メモに残します。
- 3万円以上かを1回の取引で見る:複数人分をまとめて買った場合は、合計額で判定します。
- 出張旅費を従業員に支給する場合:国税庁Q&A問110では、従業員等に支給する通常必要と認められる出張旅費等は、帳簿のみの保存で認められる取引に挙げられています。「通常必要と認められる範囲」が前提です。
- 電子で出した領収書の扱い:PDFなどの保存方法は 電子領収書の保存の記事 を参照してください。
- 何が経費になるか:経費になるもの・ならないもの で整理しています。
なお、公共交通機関特例の課税仕入れは、帳簿に仕入れの相手方の住所または所在地を書く必要がありません(問110)。
新幹線の領収書チェックリスト
出張の前後に、次の項目を確認してください。
- きっぷを買った方法(えきねっと/スマートEX・エクスプレス予約/駅の窓口・券売機)を確認した
- 買い方に合った場所で領収書を出した
- えきねっとは、乗車日の6ヶ月後までの期限内に出した
- 宛名が正しいか確認した
- 領収書に登録番号(T+13桁)が載っているか確認した
- 1回の取引の税込合計が3万円未満か、3万円以上かを確認した
- 3万円未満なら、帳簿に「3万円未満の鉄道料金」などの記載をした
- 3万円以上なら、適格請求書を保存した
- 何のための移動かを記録した
次の一歩:領収書や交通費の記録をまとめる
領収書の出し方と、帳簿への記録の考え方が分かったら、次は日々の記録をどこにまとめるかを決める段階です。出張の記録、領収書の整理、確定申告の準備を一か所で進めたい場合は、クラウド型の会計サービスも選択肢になります。
マネーフォワード クラウドは、会計・確定申告・開業届作成などのクラウドサービスです。使える機能や料金は変わることがあるため、自分の事業に合うかどうかを公式の案内で確認してください。
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よくある質問とまとめ
Q. 新幹線の領収書は、どこで発行できますか。 買い方で異なります。えきねっとはマイページ、スマートEX・エクスプレス予約は領収書表示サービス、JR東日本の駅の窓口や券売機はその場で発行できます。
Q. 3万円未満なら領収書はいりませんか。 国税庁Q&Aでは、帳簿のみの保存で仕入税額控除が認められるとされています。ただし帳簿の記載事項は必要です。
Q. 4人分を1回で買ったときの判定はどうなりますか。 1回の取引の税込価額で判定します。大人運賃13,000円の4人分なら、52,000円で判定します。
Q. 領収書の宛名は後から直せますか。 JR東日本では、領収書と引き換えに、みどりの窓口や改札で新しい宛名の領収書を出してもらえます。
まとめ
新幹線の領収書は、まず買い方を確認し、その方法に合った場所で出します。インボイス制度では、判定を1回の取引の税込価額で行う点が要になります。登録番号は、手元の領収書の記載で確認すると確実です。
税務の個別の判断は、税理士や税務署に確認してください。