結論:5つの軸で選ぶ。1位は決められない
バーチャルオフィスは、①法人登記ができるか ②月額+初期費用+郵便の転送料の総額 ③郵便転送の頻度 ④住所の場所(拠点) ⑤電話・会議室の5軸で選びます。 状況によって向く先が変わるため、この記事では順位をつけません。掲載順は優劣を表すものではありません。
「バーチャルオフィス おすすめ」と探しても、答えは「あなたの状況による」です。個人事業主か法人か、郵便がどれだけ届くか、自宅住所を出したくないのか。この3点で絞れます。
各軸の一般的な考え方は、バーチャルオフィスの選び方の基準にまとめています。この記事は7社の比較に絞ります。
5軸の見方を、先に一言ずつ整理します。
- 法人登記:同じ会社でもプランによって登記の可否が分かれます。登記するなら、登記可のプランかを最初に確認します。
- 総額:月額だけでなく入会金・転送料・最低利用期間も足します。内訳は費用の内訳で解説しています。
- 転送頻度:週1回か月1回かで、書類を受け取るまでの日数が変わります。仕組みは郵便物転送の仕組みを参照してください。
- 住所の場所:取引先や銀行に見せる住所です。この記事では区までを書きます。
- 電話・会議室:必要なければ重視しなくて構いません。
7サービスの比較表(2026年10月時点の公式サイト)
以下は2026年10月17日に各公式サイトで確認した内容です。プランが違うもの同士を単純に比べないよう、法人登記が付くプランと最低額を分けて載せています。
| サービス | 法人登記 | 月額の目安(税込) | 入会金・初期費用 | 郵便転送 | 住所の場所 | 個人事業主・個人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GMOオフィスサポート | 月1転送以上のプランで○(転送なしは×) | 転送なし660円/月1転送1,650円/隔週2,200円/週1 2,750円 | 入会金0円・保証料0円 | 月1・隔週・週1・スグ転送ほか | 東京・首都圏、札幌、名古屋、大阪、京都、神戸、福岡 | 個人会員あり |
| バーチャルオフィス1 | ○ | 年間契約880円(一括10,560円)、単月契約3,960円 | 初年度のみ5,500円 | 月4回転送、発送費用は別 | 渋谷区、千代田区、広島市中区 | 個人も可(事業概要説明書類が必要) |
| METSバーチャルオフィス | ビジネスプラス(法人専用)のみ○ | 法人登記可は2,970円〜3,300円(毎月払い)。ライト270円〜、ビジネス1,100円〜は登記不可 | ビジネスプラスは3,850円 | 来店受取無料、転送は4タイプ | 新宿区、中央区、北区 | 個人向けプランあり(登記不可) |
| NAWABARI | ビジネスプランで○ | 年間1,650円(一括19,800円)、月契約3,300円 | 5,500円のところ、公式表記では無料キャンペーン中 | 週1回まとめて転送 | 目黒区 | 個人向けのネットショップ運営プランあり(登記不要の方向け) |
| Karigo | 全店舗で登記に利用可(公式FAQ) | ホワイト4,700円〜(店舗で異なる) | 5,500円〜(店舗で異なる) | 即時・週末・隔週・月末・転送なしから選択 | 全国60拠点以上(東京は銀座、高円寺ほか) | 個人名は郵便サービスのみ。事業は屋号・法人名で契約 |
| 0円バーチャルオフィス(和文化推進協会) | ○ | 0円プランと500円(税別)プラン | 月額以外の費用の有無は公式で確認 | 週1回1週間分をまとめて転送、または廃棄 | 京都府京都市下京区 | 個人事業主の可否は公式で確認 |
| レゾナンス | 月1回・週1回転送の両プランで○ | 月1回転送990円/週1回転送1,650円〜(990円は公式が税込と表記) | 入会金5,500円(1年払い・週1回転送プランは2026年12月31日までの公式キャンペーンで0円)、デポジット1,000円〜(解約時返金) | 週1回(毎週水曜)または月1回(月末水曜)、来店受取は全店舗(月1回転送プランは不可)、都度転送オプションあり | 港区、中央区、渋谷区、新宿区、千代田区、豊島区、横浜市、大阪市北区 | 個人事業主も利用可と公式に記載 |
METSの金額は、キャンペーン適用前の毎月払いの表示です。GMOオフィスサポートは2027年1月上旬に月額改定の予告があります。詳しくは次の節に書きます。
サービスごとの特徴と注意点
GMOオフィスサポート
プランは4つで、法人登記ができるのは月1転送以上のプランです。転送なしの660円プランは法人登記×・郵便物受取×で、ネットショップなどの住所表記向けです。入会金と保証料は0円です。
料金改定の予告が公式にあり、2027年1月上旬予定で、転送なし990円、月1転送2,530円、隔週2,750円、週1 2,970円になります。契約時期によって負担が変わるため、申込前に最新の料金を確認してください。
注意点は費用の出方です。2026年9月16日に郵便転送料が改定済みで、定期転送は150g以下330円、150g超〜500g以下550円、500g超は実費相当額です。スグ転送は依頼料550円と転送料、書留・速達の臨時転送は660円です。
利用期間は利用開始月から1年間で、1年分の一括前払い、途中解約の返金はありません(規約)。自動更新もあります。
長所は拠点の幅と、会員区分です。個人会員と法人会員の両方があります。拠点は東京・首都圏に渋谷区、新宿区、中央区(銀座・日本橋)、港区(青山・六本木)、品川区、千代田区(秋葉原)、世田谷区(三軒茶屋)などがあり、池袋・目黒・上野・横浜の店舗もあります。ほかに札幌・名古屋・大阪・京都・神戸・福岡です。会議室は渋谷・三軒茶屋・福岡(博多)にあります。
郵便は到着時にLINEで通知され、表裏の写真をマイページで確認できます。簡易書留も臨時転送で受け取れます。来店受取は無料です(札幌・名古屋は対象外)。屋号などの宛名追加は個人・法人それぞれ1つまで無料で、2つ目以降は月1,650円です。
銀行口座は、GMOあおぞらネット銀行と三井住友銀行の法人口座「Trunk」に申込できます。ただし銀行の審査があり、開設を保証するものではないと規約に書かれています。スマホでのオンライン本人確認(eKYC)で最短即日の利用開始が可能です。料金の詳細はGMOオフィスサポートの料金も参照してください。
バーチャルオフィス1
年間契約は月額880円(一括10,560円)で、住所利用、法人登記、LINEの到着通知、店舗での受取、月4回の郵便物転送が含まれます。入会金は初年度のみ5,500円で、初年度合計は16,060円です。単月契約は3,960円です。
転送の発送費用は別で、50gまで150円、100gまで250円、150gまで350円、250gまで450円、500gまで600円です。法人口座開設保証があり、所定のルールで手続きしても開設できず退会する場合は、入会金と基本料金が返金対象です。転送費用などは対象外です。
拠点は渋谷区、千代田区、広島市の3店舗です。個人で申し込み、法人設立後に法人契約へ切り替える費用は無料です。ただし個人の申込でも事業概要説明書類(事業計画書など)が必要で、住民票や印鑑登録証明書なども求められます。
会議室は渋谷店のみで1時間1,100円、神保町店はなしです。電話転送は新規受付を停止中です。入会NGの業種(アダルト、ギャンブル、ネットワークビジネス、情報商材販売など)と、許認可の都合で使えない業種(税理士、弁護士、司法書士、行政書士、古物商など)が申込ページに明記されています。
法人登記の流れはバーチャルオフィス1の法人登記で解説しています。最新の条件はバーチャルオフィス1の公式ページで条件を見るから確認できます。
METSバーチャルオフィス
運営はオリンピア興業で、拠点は新宿区(新宿三丁目・新宿御苑)、中央区(日本橋兜町)、北区(赤羽)です。公式は全拠点が自社ビルの直営と案内しています。
プランが細かく分かれる点に注意してください。ライト(270円〜)は登記不可で郵便の受取・転送も不可です。ネットショップ(550円〜)とビジネス(1,100円〜)も登記不可です。法人登記ができるのは法人専用のビジネスプラスだけです。
ビジネスプラスの毎月払い(キャンペーン適用前)は、郵便受取タイプが2,970円、月1回の転送料込みタイプが3,300円です。最低利用期間は3カ月、入会金は3,850円で、デポジット・保証金はありません。
個人向けには「会社設立サポート」があります。12カ月以内に法人化する個人が対象で、利用日から法人設立日まで基本利用料が無料です(月額0円〜770円と案内)。
郵便は来店受取が無料で、保管は最長1カ月です。拠点ごとに受付日時が違い、日本橋兜町は火・木が不可などの制限があるため、事前予約の案内を確認してください。転送は即時・週末・月末・都度指示の4タイプです。
会議室は全拠点で月額利用料0円の従量課金です。03番号の発着信(月額1,080円〜)などのオプションは拠点により対応が異なります。公式FAQには、確実に銀行口座を開設できるノウハウは現状存在しないと書かれています。最新の条件はMETSバーチャルオフィスの公式ページで条件を見るから確認できます。
NAWABARI
運営はLucciで、店舗は目黒区自由が丘の1拠点のみです。正確な住所は契約者にだけ案内されます。
ビジネスプラン(法人登記が必要な方向け)は、年間契約で月1,650円(一括19,800円)、月契約で3,300円です。ネットショップ運営プラン(登記不要の個人向け)は年間契約で月1,100円(一括13,200円)です。
入会金は5,500円のところ、公式の表記では10周年記念の無料キャンペーン中で、保証金は0円です。期間限定の可能性があるため、申込時に確認してください。
郵便は週1回まとめて転送で、ビジネスプランも同じです。転送頻度を選びたい方は、他社と見比べてください。郵便物の写真確認ができ、電話用件・留守電転送の無料電話番号も付きます。会議室は提携拠点を含めて利用できます。
個人は屋号の追加が10個まで無料です(公式の比較表)。申込はeKYCアプリで、審査結果は1〜2営業日後です。18歳未満は利用できません。ドコモSMTBネット銀行の法人口座を申し込む際に、会員限定の特典があると案内されています。最新の条件はNAWABARIの公式ページで条件を見るから確認できます。
Karigo
運営はKarigoで、全国60拠点以上あります。料金は店舗ごとに異なるため、希望の店舗の料金表を見る必要があります。
ホワイトプラン(住所貸し・荷物受取代行)は月額4,700円〜、入会金5,500円〜です。転送電話つきのブルーは月8,300円〜、電話代行つきのオレンジは月10,400円〜です。月額は店舗とプランで差があるため、電話サービスや拠点数の違いも含めて見てください。
公式FAQに「全店舗、登記にご利用可能な住所」と明記されています。注意したいのは個人名の扱いです。個人名での利用は郵便サービスのみで、事業目的の利用やWeb上・紙媒体への住所掲載はできません。事業や開業届に使うなら、法人名・屋号名で契約します。
転送は即時・週末・隔週・月末・自動転送なしから選べ、初期設定は隔週です。手数料はなく、送料実費のみです。最低利用期間は2カ月で、解約の違約金はありません。最短の解約日は申請の1カ月後の月末です。
利用開始までは4〜8営業日(Karigo側の審査と、転送不要書留での住所確認)かかります。急ぎの方は日程に余裕を持ってください。会議室は銀座一丁目店・千葉店など一部店舗で使えます。最新の条件はKarigoの公式ページで条件を見るから確認できます。
レゾナンス
公式サイトでは、東京・横浜・大阪に店舗があり、バーチャルオフィスコースは月額990円〜(税込)と表記されています。法人登記は月1回転送・週1回転送のどちらのプランも対象です。個人事業主も利用でき、屋号の追加もできると公式に書かれています。
プランは郵便物の転送頻度で分かれます。月1回転送プランは990円で、転送は月末の水曜、来店受取は不可です。週1回転送プランは1,650円〜で、転送は毎週水曜、来店受取もできます。週1回転送プランの料金表には1,650円と2,750円の2段階が並びますが、契約期間との対応は見積もり自動計算フォームで確認してください。転送の送料は別で、デポジット(1,000円〜、解約時に残高を返金)から差し引かれます。転送料金は1回300円〜と案内されています。
入会金は5,500円です。ただし、1年払いコースの郵便物週1回転送プランを新規で契約し、2026年12月31日までに支払いを完了した場合は無料になる、という公式キャンペーンがあります。月1回転送プランは対象外で、他のキャンペーンとは併用できず、法令の変更などで予告なく変更・終了することがあると書かれています。
最低契約期間は設けていないものの、契約期間内に解約しても残りの期間分の返金はできないとFAQにあります。契約は自動更新で、更新日の1カ月前までの申請が必要です。
店舗は浜松町本店(港区)、青山(港区)、六本木(港区)、銀座(中央区)、日本橋(中央区)、渋谷駅前・渋谷神宮前・恵比寿(渋谷区)、新宿(新宿区)、秋葉原(千代田区)、池袋(豊島区)、横浜、大阪梅田です。公式は全店舗に会議室があり、渋谷駅前店と池袋店にコワーキングスペースがあると案内しています。ネットショップ(物販)専用の姉妹店プランは月額550円ですが、法人登記の可否は公式の表で確認してください。
郵便物は会員サイトで写真を無料で確認できます。急ぎの郵便物は、週1回転送プランなら月額1,100円の都度転送オプションがあり、スポット転送は1回500円(送料別)と表記されています。法人口座は4つの銀行を紹介できると公式が案内しており、銀行の審査は各行の判断です。本人確認はeKYCまたは簡易書留で行います。最新の条件はレゾナンスの公式サイトで料金を確認するから確認できます。
0円バーチャルオフィス(和文化推進協会)
一般社団法人和文化推進協会が運営し、公式ページでは「京都すざくスタジオ」という名前で案内されています。
住所は京都府京都市下京区(京都朱雀スタジオ+個別番号)で、東京ではありません。取引先に見せる住所が東京である必要があるかを、先に考えてください。
法人登記は可能で、月額500円(税別)の「朱雀なえもんプラン」と、月額0円の「副業・起業支援プラン」があります。法人は代表権を持つ人が契約者になる必要があります。年会費など月額以外の費用、最低契約期間、個人事業主の可否は、公式で確認してください。
郵便物・宅配物はLINEで通知され、週1回1週間分をまとめて転送、または廃棄を指定できます。電話は協会の番号を集合ダイヤル形式で使い、用件を録音してLINEで転送します。最短で即日利用でき、手続きはLINEで進みます。
法人口座の開設可否は銀行ごとの判断です。最新の条件は0円バーチャルオフィスの公式ページで条件を見るから確認できます。
状況別の選び方
ここまでの事実で言える範囲で、状況ごとの見方を整理します。
個人事業主で自宅住所を出したくない
個人で使える先と、使い方の制限を確認します。GMOオフィスサポートには個人会員があり、バーチャルオフィス1は事業概要説明書類を出せば個人でも申し込めます。NAWABARIには登記不要の個人向けプランがあります。レゾナンスも個人事業主が使えると公式に書かれています。
Karigoは個人名だと郵便サービスのみで、事業用の住所掲載はできません。開業届に書くなら屋号での契約です。手順は開業届の住所欄と自宅住所を公開しない開業を参照してください。
法人登記したい
登記可のプランかどうかを最優先で見ます。GMOオフィスサポートは月1転送以上、METSはビジネスプラス、NAWABARIはビジネスプラン、バーチャルオフィス1は年間・単月契約で登記が可能です。Karigoは全店舗で登記可、レゾナンスは月1回・週1回転送の両プランで登記可、0円バーチャルオフィスも登記可です。
月額が安いプランが登記不可、ということが起こりえます。手順は法人登記の手順と注意をご覧ください。
郵便が多い・頻繁に要る
転送の頻度と、1回ごとの料金を見ます。GMOオフィスサポートは月1・隔週・週1とスグ転送があり、バーチャルオフィス1は月4回の転送、レゾナンスは毎週水曜(週1回)か月末水曜(月1回)の転送です。Karigoは即時転送も選べ、METSの即時転送は4タイプのひとつです。
NAWABARIと0円バーチャルオフィスは週1回のまとめ転送です。来店受取が無料のサービスもあります(GMOは札幌・名古屋を除く、METSは拠点ごとに受付日時が異なる)。
電話・会議室が要る
電話はMETSの03番号オプション、NAWABARIの無料電話番号、Karigoのブルー・オレンジプランなどが該当します。バーチャルオフィス1は電話転送の新規受付を停止中です。会議室は、GMOは渋谷・三軒茶屋・福岡、バーチャルオフィス1は渋谷、METSとレゾナンスは全拠点・全店舗で使えます。
とにかく費用を抑えたい
月額だけでなく、入会金・転送料・最低期間の合計で見ます。GMOオフィスサポートは1年分前払い、バーチャルオフィス1の年間契約は初年度16,060円です。NAWABARIは入会金が公式表記でキャンペーン中です。Karigoは店舗ごとに料金が違い、レゾナンスの入会金は条件付きで公式キャンペーン中です。計算の考え方は費用の内訳にあります。
どのサービスが合うかは状況で変わります。まず自分の条件(登記の要否、郵便の量、住所の場所)を決めてから、各社の公式ページで料金と規約を確認してください。
申込前に必ず確認したい注意点
業種や許認可によっては、バーチャルオフィスの住所が使えない場合があります。各社の申込ページには入会NG業種が書かれており、士業や古物商などが挙げられている例もあります。詳しくは登記を断られる・許認可を確認してください。
法人口座の審査に影響する可能性があります。銀行ごとの判断は各行に確認してください。審査の考え方は法人口座の審査、ネット銀行の比較は法人口座のネット銀行比較にあります。
ネットショップ運営の方は、特定商取引法の表記に使える住所かを確認してください。表記の考え方はネットショップの特商法の住所にあります。
この記事の料金・条件は2026年10月17日時点の公式サイトの内容です。改定やキャンペーンの終了があり得るため、契約前に各社の公式サイトで最新の料金と条件を確認してください。